注目ショップ・ブランドのギフト 希少本武藤少弐興亡史渡辺文吉訂正表北部九州中世郷土史解説元寇写真歴史資料満載少弐氏大宰少弐武藤氏総説累代人物像遺跡遺物伝承系図年表 日本史

大宰少弐一族四百年の謎に迫る――

大宰少弐として中世九州に蟠踞した武藤氏は、戦国期の到来と共に滅亡へと向かう。摂関時代史の研究 (1965年) 古代学協会　一部汚れ有。

謎につつまれた武藤少弐氏の四百年の栄枯を史料研究とゆかりの地探訪によって、鮮やかに描きだす。大日本水産史 片山 房吉。

少弐氏については類書が非常に数少なく、大変貴重な資料本。横浜開港五十年史　横浜商業会議所 編　名著　1973年　上下2冊。

少弐氏こそ、中世における北部九州筑・豊・肥の主人公であり、

探題、菊池、大内、大友は皆客人である。0011900 和本 鹿児島戰爭記 1-10 10冊。蒙古や李・朝鮮の軍隊も客人である。上野國志 : 全　毛呂権蔵著　関東史料研究会　1974年1月。

また膝下には向背ままならぬ召使、すなわち国人衆を沢山かかえている。日本凶荒史考。

たとえば、秋月、原田、麻生、宗像、龍造寺、松浦党の面々といったところである。武蔵野市百年史 記述編 1～4 + 続編 ５冊揃。

それらといかように応対していったか。博物館資料図録　関西大学博物館　関西大学出版部　/　博物館資料　図録。

四百年近い歴史の重みは、あまりにも厚く、そして忘却のヴェールに包まれている。日露戦争　写真画報　明治37ー38年　14冊　(不揃い)。(「はじめに」より)

【はじめに】

 専門の歴史家なら充分ご承知のことであるが、一般の人々、それも多少とも郷土の歴史に関心を有する人達の間ですら、大宰少弐武藤氏に関する知識は驚くほど少ない。1019396 青山なを著作集 全5巻揃(全4+別巻) 慶應通信 昭和58-9。なぜこういう状態であるのかは、色々理由のあることであろう。0016718 官報 昭和18年8月ー昭和19年10月 142冊。しかし、歴史上武藤氏の占める存在の大きさからいって、世間の認識の少なさは異常である。総合国史文献解題。それはこの本に掲載した写真を見られても、いかに少弐氏関係の遺跡が放任されているかで、想像がつくと思う。房総と鎌倉との縁故　鈴木隆 著　島森書店　1962年10月。私は一介の野人であって、少弐氏研究の専門家でも、また少弐氏の縁者でもない。三田市　川除・藤ノ木遺跡 　3冊セット　兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所　編　兵庫県教育委員会。しかし、武藤少弐氏の取り扱われ方があまりに過少であるから、少しでも穴埋めするつもりで、この拙文と関係写真とを呈示するものである。0026700 【コピー製本】 津屋埼町誌（資料） 9冊 同編集委員会 昭和62年 福岡県宗像郡。読者諸賢の伴侶ともなれば幸いである。高橋眞一著作集　全12巻別巻13冊。更にまた、世に埋れた関係資料の教示を願って、少弐氏研究の前進に役立つことが出来たらと希うものである。街・明治大正昭和 : 絵葉書にみる日本近代都市の歩み 1902-1941　尾形光彦 企画収集編纂　都市研究会　1980年。戦後二分の一世紀を目前にした現在、私にとって、まだ戦後は終わっていない。昭和大礼要録　内閣大礼記録編纂委員会編纂　内閣印刷局　1931年7月　シミ・汚れ有。戦争に負けたなら負けたで、その由因、経過、収束についての反省がなければならない。日本歴史地図 原始・古代編 上 竹内理三　柏書房　1982年10月1日。現在の日本においてそれが充分なされているとは思われない。0020794 史淵 第1-121輯 119輯 九州大学史学会 昭4-59。日本歴史において、大敗戦の経験は七世紀の白村江の敗戦と今世紀の太平洋戦争であろう。0025507 参考 北條時頼記図会 6冊 池田東籬 松川半山画。白村江の敗戦に対する反省としては、当時単元的統一国家とは考えられない状態の日本を、律令制国家へ向かって組織していった歴史事実によって証明されるものと考える。大和上代寺院志。

 太平洋戦争の反省が果たしてどの程度なされているであろうか。太政官期地方巡幸史料集成。狂信的小児病的中央集権主義国家への志向が、秀吉、家康の近世統一このかた四百年引き継がれ、それが明治以来の皇国史観に増幅されて、太平洋戦争の結末を迎えたと私は理解している。日本史の研究　第1輯 上下　２冊。戦前、少弐氏は悪玉で、南朝方の菊池氏は善玉であった。歴史、「井上光貞著作集 1巻～１１巻」。岩波書店。客観性をもって歴史を把握される諸氏は、今頃そうした認識は勿論持たないと信ずる。激流 百姓達の明治維新。ではなぜ、武藤少弐氏の事蹟が、一般に研究され、理解が深められないのであろうか。明治人名辞典　復刻版　　上・下巻　　日本図書センター　明治　人名　明治人名。

 北部九州で少弐氏を度外視して中世を語ることは、南九州で島津氏を除外するのと同じことである。上脇遺跡 1～2の合計２冊　兵庫県教育委員会埋蔵文化財調査事務所 編 兵庫県教育委員会 　/　兵庫県　神戸　遺跡。それが、どうしたことか、筑前、肥前の中世を語る場合、中央政府の官僚である探題とその代理人(その実態は、不連続で、在地制に乏しく、すこぶる不安定な存在であった)が云々されることが多く、最も中心に立つべき少弐氏の事蹟を忘却してしまう著作さえある。「日本歴史人名辞典」日置昌一編　講談社学術文庫　titi。鹿児島の歴史で島津氏を忘れ、山口の史書で大内氏を忘れたら、どういうことになるであろうか。浅草弾左衛門 : 関東穢多頭と江戸文化。これと同じ、いやそれ以上に、公家・武家の顕官として歴史上枢要な地位を占め、中世を通しての九州第一の名門武藤氏が地元の史書に載らないことさえあるという現実を、読者は正常な状態と思われるであろうか。増補 彩色アルバム 明治の日本―「横浜写真」の世界 横浜開港資料館。

 今日太平洋戦争の反省が充分になされているならば、少弐氏の歴史上の評価も、もっと真剣になされていなければならないはずである。岡山県金石史　正？・続 　岡山　金石。それが今に放置されているということは、その反省が不十分であるという結論に達する。大和出土の国宝・重要文化財。その反省の方向としては、中央に集中しすぎた国家権力を、地方と個人に適当に分散することでなければならない。近代日本形成過程の研究。白村江敗戦の場合と逆の方向である。欧州大勢論　大橋素六郎　偕行社　博聞社　112-1-88。

 古代国家権力、中央政権の集中と強化、それが縦横に解体され、また再統合される過程が日本の中世である。日本人の歴史　全１２巻。従って、北部九州を代表する少弐氏の事蹟を解明することによって、この地方の中世史も、健全な認識が得られるものと確信している。武士道考★喧嘩・敵討・無礼討ち★谷口 眞子★角川叢書★株式会社 角川学芸出版★。

 少弐氏こそ、中世における筑・豊・肥の主人公であり、探題、菊池、大内、大友は皆客人である。「史海　第一巻～第三八巻」　経済雑誌社　主幹田口卯吉　明治２４年～同２９年発行。蒙古や李朝鮮の軍隊も客人である。日本風俗史事典　日本風俗史学会 編　弘文堂　1979年2月。また膝下には向背ままならぬ召使、すなわち国人衆を沢山かかえている。古文書時代鑑　覆刻・新装版　上下+解説本　3冊揃。たとえば、秋月、原田、麻生、宗像、龍造寺、松浦党の面々といったところである。荘園史の研究〈下巻 第2〉 (1956年) 西岡 虎之助。それらといかように応対していったか。濃飛兩國通史 上下巻揃　岐阜縣教育會　1923年1月1924年1月。四百年近い歴史の重みは、あまりにも厚く、そして忘却のヴェールに包まれている。埼玉県 川越城主 松平大和守直温 掛軸。白村江の敗戦と太平洋戦争の間に横たわる日本の歴史こそ、日本の国家、民族の、いつわりのない本音を示してくれる時代であると思う。飛鳥奈良時代の基礎的研究 時野谷 滋。一極集中のモノトーンではなくて、多極多元の陰影の深い対象がそこにあるからである。旧事記訓解 下巻。

 中世史の中でも、少弐氏の歴史は、亡び去った者故にいつわりは語らない。上代政治社会の研究。勝者は、まま虚構をもって自らを飾り、後世の識者の嘲笑を買うことがある。近世庶民史料所在目録　３冊揃。ただ、亡び去った者故に、残されたものがあまりに断片的、間接的であって、その遺跡も、遺物も、歴史の重みに比して、なんとも貧弱極まるものである。0014172 和本 日本政記 全16冊揃 頼山陽 元治元年。貧弱ではあっても、これは真実に違いない。佐久間象山・佐久間象山補遣　宮本仲 著　岩波書店　1932年2月　補遣付 函付 汚れ・シミ有り。そしてその真実は、敗戦の何たるかを我々に教えてくれる珠玉の歴史である。古代東国の窯業生産の研究。日本の将来にも示唆を与えてくれるものがあると信ずる。日本城郭史研究叢書 第8巻。

 一九七九年三月に『大宰少弐武藤氏―その栄光と衰亡』と題する書を発刊してから今年で十年を経過した。0026065 【写真帖】 躍進満洲画帖 新京観光協会 新京刊 康徳9年。いささかその間に採集し得た資料を加えて、その増補改訂版として本書を皆様の机上に呈する。葛麓。

初版を発刊するに当り大層お世話になった前・九州歴史資料館館長・鏡山猛先生、太宰府天満宮宮司・西高辻信貞氏、郷土の尊敬すべき大先輩・筑紫豊先生、社団法人歴史と自然をまもる会事務局長・針谷直道氏、太宰府市教育委員会・藤田敏彦氏、畏友のフリー・カメラマン・吉崎一人君、この十年で全て鬼籍に入られた。ホツマツタヘ : 秘められた日本古代史 正続(2冊)　松本善之助 著　毎日新聞社　1980～1984　線引き多。吉崎君の写真は一部本書においても使用させて戴いた。長野県南佐久郡　直接引取　アンティーク　手押し式　消防車　多分明治製　祖父の骨董品。これら先輩・友人の追悼の意をこめて、本書を霊前に捧げるものである。0014176 和本 皇朝史略 正続 8冊 水戸藩 青山延于 明治15年3版。うたた十年間の時間の重みを感ずる次第である。0026310 湖山集 久曽神昇編 汲古書院 平成7年 解説付 定価55,000円。

少弐・宗体制懇話会会長 渡辺文吉

【目次】より一部紹介

はじめに

Ⅰ 武藤小弐氏総説

Ⅱ 累代の人物像

初代・資頼

二代・資能

三代・経資と弟景資

四代・盛経

五代・貞経

六代・類尚

七代・冬資と八代・順澄

九代・貞頼と十代・調貞十一代・嘉頼と十二代・教頼

十三代・政資

十四代・資元十五代・冬商と馬場類

「五条家文書」と

Ⅲ遺跡・遺物と伝承(地区別)

筑前

太宰府安養院活武藤資基(伝)

武藤資能供養塔

太宰府崇福寺跡

鎌倉時代のガラス片

太宰府有智山城跡

太宰府浦の城

月限金古戦場

針摺原古戦場

諸岡原古戦場

岩門城

小弐景資墓(伝)

博多承天寺

武藤資類位牌・塑像・画像

元寇防塁

櫛田神社敷板銘写

博多祇園祭乱闘のこと

小武宗資元軍の生虜となる

明応二年銘供養碑

筑前長者原古戦場

筑前多々良浜古戦場

八田・恵通寺の陣

宗像大社蔵「阿弥陀経石」

武藤覚然流(窪氏)館跡筑

筑前国崎漁民の伝承

鞍手郡黒丸城

姪浜城

早良郡飯盛城

加布重天満宮と暖簾のない町

雷山千如寺大悲王院

原田荘東村八幡宮

星山城

高祖城

萩の原古戦場

秋月岡城

小沢頼尚塔と賀茂宗修尼塔

勝野古戦場

多良倉山城(帆柱山城)

豊前・筑後

馬ヶ岳城

豊前巖石城

香春岳城

豊前神田松山城

吉田都美神社

大保原合戦場

筑後本郷三原城跡と花立城山

鯵坂城

肥前

勝尾城

筑紫満門亡霊のこと

小武山城(綾部城砦群の一角)

盛福寺城山

小弐冬の墓と位牌仁比山神社(附 神崎荘・仁比山城)

医王山光浄寺

横岳資貞・同鎮貞の基

西島城跡

西乃宮八幡神社

横浜貞の九字印呪胴巻と寄整目結の旗印

肥前赤熊武者

小教類供養碑(附 鍋島家の由来)

与賀神社

与賀神社洪鐘銘

小沢政査と与賀荘の舟運

福満寺と境内の権現社銘科

鍋島藩主と関氏(小弐元盛末裔)

小武高経の位牌と供養塔

正一位境原若宮大明神

梶峰城跡と多久若宮八幡宮

多久専称寺と小武政資・資元基

肥前小城・千葉城跡

竹崎山観世音寺平井坊

松浦鎮は小弐冬尚の子か

元寇の島鷹島

肥後

竹崎季長「蒙古襲来絵詞」

肥後水島城跡

肥後隈部城跡

山鹿湯町城

山崎原の古戦場

肥後球磨郡山田城

壱岐・対馬

小弐資時とは(附 小景資は騎射の名手か)

壱岐箱崎八幡宮棟札

小弐畑の伝承対馬小茂田浜古戦場

対馬古戦場

対馬三根公方形跡

対馬佐賀浦と志多賀対馬内院の宝篋印塔

厳原太平寺と筑前桧原太平寺

太平寺地蔵菩薩

清玄寺鐘

Ⅳ 系図・年表

武藤小弐氏の系図

「尊卑分脈」小武氏系図藤原秀郷流

「筑後国史」筑後将士軍談を第三十四大宰小武系図

「太宰管内志」記載記事をもとにした系譜

「群書類従」巻第百四十九「系図都四十四」の武藤系少弐

「大塚系譜」

「関家系図略」

武藤少弐氏関係年表

引用文献略号

★状態★

1989年のとても古い本です。加波山事件関係資料集　稲葉誠太郎 編　三一書房　1970年1月。

カバー外観は裏表紙側に中心部に折目跡（大）あり、ほかは通常保管によるスレ程度、

天小口経年並ヤケしみありますが、本文は目立った書込み・線引無し、

問題なくお読みいただけると思います。五・一五事件★橘孝三郎と愛郷塾の軌跡★保阪 正康★中公文庫★中央公論新社★絶版★。（見落としはご容赦ください）

＜絶版・入手困難本＞オークションにも滅多に出ない、貴重な一冊です。播磨・長越遺跡　本文編・図版編　　兵庫県文化財調査報告書　第12冊　　兵庫県教育委員会社教・文化財課、兵庫県教育委員会。

古本・中古品にご理解のある方、この機会にぜひ宜しくお願いいたします。日中戦争史研究 (京都大学人文科学研究所研究報告) 古屋 哲夫。

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