歌人としての業績は、『都市居住者』(大5・7)『街路樹』(大8・4)『第一の街』(大13・7 紅玉堂書店)『晴れた日』(昭2・4 紅玉堂書店)『舗道の歌』(昭7・8 素人社書屋)『緑の旗』(昭14・3 作歌荘)など六つの歌集と、大正一一年三月東雲堂書店より発行した評論集『新社会への芸術』に集約される。大智禅師偈頌講話 大正3年。代表作は東雲堂書店の「生活と芸術叢書」の一巻として発行された処女歌集の『都市居住者』で、これには一九歳から二五歳にかけての七年間の作品三〇〇首が三行書きで収められ、「芸術も生活の一部」とする彼の、生活派歌人としての理念が実作として示されている。祈りについて・殉職の初め(キリスト教古典叢書12)。陽吉はまた第二歌集『街路樹』(東雲堂書店)の跋に、「予は専門の歌人にあらず、否、商人なり、商人たるべく境遇づけられたる予にも、人間生活に対する一片の詩情存す。【洋書 英語】 Ninian Smart on World Religions (Volume2): Traditions and the Challenges of Modernity /Ashgate John J. Shepherd・。されば従つて予の詩眼の赴くところは、勢ひ我らの実際生活、社会生活にあり」と述べているが、こうした詩情が彼の歌風の特色でもある。道教思想史研究。